【一般質問に登壇しました】

ご無沙汰しております。もう少し当HPの更新頻度を上げられるよう頑張ります💦私ごとではありますが3月7日に初めての一般質問に登壇しました。以下、各項の理事者からの答弁要旨です📝

【1】佐田岬半島地域における原発事故との複合災害に備え、事前防災と住民避難などにどう取り組むのか。

(防災安全統括部長)

県では、伊方発電所について、重大事故を絶対に起こさせないとの決意の下、国や四国電力に対して、安全対策の不断の向上を求めるとともに、万が一の複合災害発生時にも県民の安全・安心を確保するため、ハード・ソフトの両面から防災対策の充実強化を図っている。

特に半島という立地特性を踏まえ、避難の円滑化・多様化とその実効性向上に重点をおき、大洲・八幡浜自動車道、県道鳥井喜木津線などの整備促進や、要配慮者等の屋内退避に備えた放射線防護対策施設、各種資機材や備蓄物資の整備等を行っているほか、自衛隊、海上保安庁などの実動機関や自主防災組織等の協力を得て、情報収集・伝達、道路啓開計画に基づく緊急輸送道路の確保、陸海空の様々な手段を活用した住民避難等の原子力防災訓練の実施・検証・改善を積み重ねてきたところ。

今後とも、国・市町・防災関係機関等と緊密に連携して、こうした取組をしっかりと進め、県民の不安払しょくに努めるとともに、当初予算案に計上している地震被害想定調査の結果の反映など新たな知見にも積極的に対応し、「防災対策に終わりなし」を共通認識に、災害への備えや住民避難対策等の一層のブラッシュアップに取り組んで参りたい。

【2】大洲・八幡浜自動車道整備の進捗状況と来年度の事業予定はどうか。

(土木部長)

大洲・八幡浜自動車道は、地域の産業や救急医療体制を支え、大規模災害時の避難や緊急輸送の主要なルートとなるほか、海上輸送と連携して九州と本州を結ぶ新たな国土軸の一翼を担うことから、県の最重要施策の一つに掲げ積極的に整備を推進している。

現在、昨年3月に開通した八幡浜道路に続く夜昼道路では、八幡浜市側でインターチェンジの法面工事等を実施するほか、大洲市側でも本線へアクセスする橋長167mの大根第二橋の上部工事を3か年で施工するため、本議会に請負契約締結議案を提案しており、大洲西道路では、2つの橋梁の詳細設計や環境調査、用地調査等を実施している。

令和6年度は、夜昼道路では、八幡浜市側で地すべり対策工事を行うとともに、新夜昼トンネルの坑口に繋がる橋梁の上部工事を発注する予定であり、また、大洲市側で、契約締結後に大根第二橋の橋桁製作に着工するほか、大洲西道路では、平野地区からの工事開始に向け、本格的に用地取得に着手することとしており、一日も早い全線開通に向け、引き続き、事業推進に全力で取り組んで参りたい。

【3】八西地域の柑橘農業のスマート化と生産・流通体制の高度化にどのように取り組むのか。

(農林水産部長)

八西地域は、太陽の恵みと急傾斜ながらも排水性の良い園地の下、先人から受け継ぐ栽培技術や生産者の知恵と努力により、全国有数の柑橘産地を形成しているが、担い手不足や高齢化による生産力低下が懸念されており、産地の維持発展には、徹底した効率化と高品質柑橘の安定供給を両立できる生産体制の構築が必要。

このため県では、気象データに基づく栽培管理の最適化による品質の向上をはじめ、アシストスーツやAI機器などの先端技術を駆使した省力化に取り組むなど、産地に適したスマート農業の実装を進めるとともに、DX技術の知見を有する民間企業と連携し、ドローン防除技術の検証やオペレーターの育成等を行っており、来年度からは、スマホの遠隔操作によるスプリンクラーでのかん水や施肥の技術開発にも着手したいと考えている。

また、JA西宇和の2選果場の再編統合では、庭先選別の負担を低減するAI選果機や、物流の効率化を図るパレット出荷システムの導入など、選果・流通施設の高度化・省人化を支援する経費を当初予算案に計上しており、今後は、こうした八西地域の先駆的な取組みを横展開し、全県で生産力強化の取組みを推進することで、将来にわたり全国に誇れる柑橘産地の発展につなげたい。

【4】マダイやブリ、スマなどに続く新たな愛育フィッシュの養殖技術確立への取組みはどうか。

(知事)

近年、環境変化等に伴う漁獲量の減少をはじめ、飼料価格の高騰等によるコスト増や魚価の不安定化など、漁業経営を取り巻く環境が厳しさを増しており、本県の水産業を持続的に発展させるためには、藻場や干潟の再生、資源管理の徹底などによる豊かな海づくりに加え、収益性の高い養殖魚種の導入により経営を安定化し、産地の維持、活性化を図ることが重要である。

特に養殖業においては、種苗の生産技術や柑橘を使った餌の開発等に取り組み、日本唯一の完全養殖によるスマを始め、みかんフィッシュなど、県オリジナルの高品質な愛育フィッシュの生産振興を図るとともに、ブランド力の強化と国内外での販路開拓にも注力することで、全国屈指の水産県としての地位をしっかり堅持してきた。

今後は、その地位をより強固なものとするため、新たな養殖魚種として、国内のニーズや海外需要を見据え、短期間での養殖が可能で採算性に優れたマサバに着目し、寄生虫のリスク低減も考慮して、天然種苗に頼らない完全養殖の技術確立に向け、当初予算案に必要経費を今回計上したところ。将来的には日本一の産地を目指して、養殖マサバを愛育フィッシュの主力に育て上げ、他の魚種と合わせ、高い収益性と競争力のある養殖体制を構築し、「水産王国えひめ」の更なる発展につなげて参りたい。

【5】本県の企業誘致の取組状況と今後の方針はどうか。

(知事)

企業誘致については、これまで首都圏等で産業立地ミーティングを毎年度開催し、特色ある産業構造やスゴ技企業の集積、まじめな県民性などをアピールするとともに、職員が年間700件以上の企業を訪問する中で、波及効果の高い投資動向を把握した場合には、速やかに私も市町長と共にトップセールスを行ってきた。

過去10年間で31件の誘致と約2,000人の新規雇用に繋がっており、今後は、女性や若者に人気が高く、DXの推進に資するデジタル関連企業や、付加価値率の高い製造業の誘致に特に注力していきたいと考えている。

具体的には、DX関連では、企業の求める立地環境を踏まえたモニターツアーの実施などオーダーメイドのサポートはもとより、地方進出の鍵となるデジタル人材の確保に向け、大学等と連携体制を構築するなど着実に取組みを進めている強みを活かし、立地を働きかけており、今年度は過去最高となる9件のIT関連企業のサテライトオフィス等の誘致に結び付いた。

また、過去10年間で10件が誘致された大規模製造業等については、現在、機械製造業の生産拠点と食品加工業の研究施設の開設に向けた交渉を進めており、いずれも大詰めを迎えるとともに、県内大手造船事業者に対し大型投資を働きかけているところ。今後もデジタル化や脱炭素等の社会経済情勢の変化も捉えながら、確かにおっしゃるように、地理的な条件、物流コスト、様々な面で四国は本州とは違うハードルがあるが、しっかりと魅力を伝えて、経済効果の大きい製造業をはじめとする企業誘致に戦略的に取り組んで参りたい。

【6】県立学校振興計画を踏まえた魅力ある高校づくりをどのように進めていくのか

(教育長)

今回の振興計画の最大の目的は、魅力的で足腰の強い学校を圏域ごとにバランスよく配置し、質の高い学びを提供し続けられる体制づくりにある。こうした点を踏まえ、八幡浜市内の3校を統合し南予最大規模の新校設置を目指すとした八幡浜地域の計画は、八幡浜市長を始め地元関係者の先を見通した提案に基づき策定されたものであり、県教育委員会としても地域の期待に応えられるよう、その実現に全力で取り組んでいる。

八幡浜地域に限らず、今回の振興計画では県内随所で、新しい学科・コース等の設置による「多彩で魅力的な選択肢の提供」や、学校統合等による「職業・学科横断的学習の展開」を数多く計画しており、現在、新カリキュラムの研究や教材開発、統合予定校生徒による合同授業やイベント開催などに着手するほか、新校舎や各種実習室等の整備に必要な経費を当初予算案に計上しており、ソフト・ハード両面での教育環境整備を本格化させていきたい。

県立高校は、地域からの愛情や温かいご支援を頂きながら今日まで成長してきたと認識しており、県教育委員会では、振興計画に基づく新体制の具体化を進める中で、各校が培ってきた歴史や地域との繋がりを、再編後の新校にもしっかりと引き継ぎながら、地域に愛され生徒に選ばれ続ける魅力ある学校づくりに鋭意取り組んで参りたい。

とても緊張しましたが議員として一歩踏み出すことができて感無量です。引き続き地域の課題を県政に反映させるべく一生懸命頑張ります!!

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